著者
今 由佳里
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編 (ISSN:09136606)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.71-80, 2010

近年、日本音楽に対する扱いが変化しつつある。教育基本法では、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」と伝統文化重視の方向性がうちだされている。平成21年3月に告示された新学習指導要領音楽科においても「和楽器の音楽を含めたわが国の音楽」「郷土の音楽」「我が国や郷土の伝統音楽」という記述がなされ、学校教育の中で日本音楽を教材としてより重視する傾向になってきていることがわかる。本稿では、日本の伝統音楽のひとつである「雅楽」を取り上げ、学校音楽教育導入の可能性を示唆する。雅楽は、1200年以上前の形が現存し世界最古のオーケストラと言われている。しかし、学校音楽教育の中では、その貴重さは認識されつつも、難しい音楽というイメージが先行し、音楽授業の中で積極的に取り入れようとする音楽教師は少なかったのではなかろうか。本稿は、このような現状を鑑み、学校音楽教育における雅楽の導入について、基礎的な資料を提示するものである。

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CiNii 論文 -  学校音楽教育における「雅楽」の扱いに関する基礎的研究 https://t.co/C7JxQ8pkmX #CiNii

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