- 著者
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白峰 旬
- 出版者
- 別府大学会
- 雑誌
- 別府大学紀要 (ISSN:02864983)
- 巻号頁・発行日
- no.52, pp.129-139, 2011-02
研究ノート関ヶ原の戦いに関するこれまでの研究史では、徳川家康の権力形成過程について過大視する傾向がある一方で、石田三成・毛利輝元の権力形成については、常に劣勢に立たされていた、とする見方が顕著であるが、本稿では、こうした点を再検討し、史料的論拠に基づいて、慶長5年7月〜同年9月においては、石田・毛利連合政権が形成されていた、という新しい見解を提示した。