著者
石谷 康人
出版者
事業創造大学院大学
雑誌
事業創造大学院大学紀要 (ISSN:21854769)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.1-16, 2011-05

本論説では、「日本は、なぜラディカルイノベーションでありながら国際的なインパクトが小さいのか(国際的に普及しないのか)」という問題を事例ベースの定性的アプローチによって解明する。事例として、マルス、パーソナル電卓、日本語ワープロ、家庭用ビデオゲーム、iモード、デジタルカメラ、Suicaを取り上げた。本論説ではまず、事例からイノベーションプロセスと技術革新の共通パターンを抽出し、モデル化する。次に、こうした分析結果に基づいて日本のイノベーションを類型化することにより国際的インパクトが小さい理由を概念的に説明する。そして、国際的普及に成功したアメリカのイノベーションと比較することにより、技術的観点からもイノベーションが国際的に普及しない理由を追及する。さらに日米ではイノベーションの性格が正反対である点に立脚して、日本のイノベーションが国際的普及や技術蓄積に深刻なジレンマを抱えていることを示す。

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@TrinityNYC @Kelangdbn CiNiiをちらっと見ると例えばこんなのが出てきますね。 IT分野の日本発ラディカルイノベーションの国際普及 石谷康人 事業創造大学院大学紀要 2(1), 1-16, 2011-05 http://t.co/cuw7GE0X3w

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