- 著者
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佐瀬 一生
- 出版者
- 千葉大学教育学部
- 雑誌
- 千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
- 巻号頁・発行日
- vol.60, pp.167-176, 2012-03
大学の教員養成課程においては,2013年度から「教職実践演習」が実施される。その開始に当たっては,よりよい教育内容を用意し,学生に提供することができるようにする必要がある。そのためには,課程認定の申請をした段階の,いわゆる「当初計画」というべき内容から,申請・認定以降,いかに開始までの期間における試行的実践を重ね,よりよいものにつくり上げていくかが大切になる。本研究では,本学における「教職実践演習」の試行的実践といえる2つの特別講座を分析することにより,本学の特性を生かしたよりよい「教職実践演習」の在り方を検討し,実践化につなげることを目的とするものである。本稿ではその一として,これまで本学で行ってきた2つの特別講座を整理分析し,次年度以降の取組に向けた改善の視点や方向性を探った。