著者
小橋 暁子 山田 響子 南 銀祐 砂上 史子 佐瀬 一生 岡田 加奈子
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.61, pp.387-396, 2013-03

2006年WHO西太平洋地域事務局(WPRO)は,学校教育の中で健康教育を普及するための教材を開発した。その教材は7つの項目からなる冊子,紙芝居,ポスター,口腔内の模型,歯ブラシ,ボールなどの視覚教材,そしてそれらを納める箱で構成され,アーバニー・ヘルス・スクール・キット(USHK)と名付けられている。現在WPROは,その教材の普及のためにWPRO所在地のフィリピン国内において試験校をいくつか設定し,教員の研修,学校での実施,評価を行い,教材の普及と内容の充実を図っている。HPS(ヘルスプロモーティングスクール)プロジェクトを組む筆者らは,HPSの概念を実践に移す教材の基盤づくりのため,今回,USHKを使用している小学校を見学し,フィリピンの学校や児童の状況とともに使用状況の調査を行った。調査を通して,日本およびアジア地域のHPSを進めるための教材の在り方を考える手立てとしたい。冊子体では著者名部分の英語表記がMamu, Un Wooとなっているが、実際はNam, Eun Wooである。リポジトリでは修正済みのファイルを掲載。冊子体ではアーバニー学校健康教育キット(USHK)の略称がUHSKになっている部分が数箇所あるが、リポジトリでは修正済みのファイルを掲載。
著者
佐瀬 一生
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.60, pp.167-176, 2012-03

大学の教員養成課程においては,2013年度から「教職実践演習」が実施される。その開始に当たっては,よりよい教育内容を用意し,学生に提供することができるようにする必要がある。そのためには,課程認定の申請をした段階の,いわゆる「当初計画」というべき内容から,申請・認定以降,いかに開始までの期間における試行的実践を重ね,よりよいものにつくり上げていくかが大切になる。本研究では,本学における「教職実践演習」の試行的実践といえる2つの特別講座を分析することにより,本学の特性を生かしたよりよい「教職実践演習」の在り方を検討し,実践化につなげることを目的とするものである。本稿ではその一として,これまで本学で行ってきた2つの特別講座を整理分析し,次年度以降の取組に向けた改善の視点や方向性を探った。