著者
上村 恵子 小里 明男 志賀 孝広 早川 敬一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本研究では国内外における人工知能(AI)技術の倫理、法、社会的課題(ELSI)検討団体が報告したガイドラインや提言について、特徴や相違点を整理し、各国および地域の国民性と関連付けて考察した。日・米・欧の各地域で発行されたガイドラインを対象として、頻出する語句や項目に着目して特徴を整理すると、日本のガイドラインでは研究者倫理や技術面の原則が中心であることに比べ、欧州では人の権利や責任に重点を置き、米国では自律型兵器の長期的なリスクにも積極的に言及しているなど、特徴の違いがみられた。これは、各国の宗教観やルール作りに対する考え方などの国民性や価値観の違いから生じるものと推察される。今後、国際的な議論において協調が求められる中で、このような価値観や考え方の違いをふまえ、より深い相互理解が求められると考える。

言及状況

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『未来技術の倫理』p.14:AI倫理綱領に関する文献について言及。上村恵子・小里明男・志賀孝広・早川敬一郎(2018)「日米欧の地域特性に着目したAI倫理ガイドラインの比較」https://t.co/bsKSpSBhUl https://t.co/F9RcnNrA15
https://t.co/Zo9Jk4XgZU AI倫理ガイドラインの日米欧比較。トヨタによる研究。ビジネスインパクトが大きいんだろうな。
豊田中央研究所 日米欧の地域特性に着目したAI倫理ガイドラインの比較 https://t.co/oiFs3VDUdu
豊田中央研究所 日米欧の地域特性に着目したAI倫理ガイドラインの比較 https://t.co/oiFs3VmjlW
AIと倫理。トヨタ中央研の上村先生から、日米欧の倫理ガイドライン比較 https://t.co/C55KoYrCc7

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