著者
Дыбовский A. C. Михайлова Ю. Д.
出版者
大阪大学大学院言語文化研究科
雑誌
言語文化研究 (ISSN:03874478)
巻号頁・発行日
no.43, pp.207-233, 2017

学術論文ロシアの実践的日本学の創始者の一人であるD. ポズドネエフは、日本学的研究を始めたのは、1890年代の半ばのことである。当時、日清戦争のため日本は、ヨーロッパのマスコミの注目の的となり、D. ポズドネエフは、日本に関する資料を収集し始め、1896年、日本に係わる最初の著作『西欧の文献における日本の現在と将来』が世に現れた。その後、1906、1909、1911、1924、1925年、日本学及び日露関係に関する著作は次々と刊行された。本稿では、上記の作品の内容を分析し、日本研究者としてのD. ポズドネエフの功績を明らかにしようとしている。