著者
村田 敏 スロウラ フセイン 今田 大介 アマラトウンガ K. S. P.
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.53-57, 1995 (Released:2010-04-30)
参考文献数
6

本報では, 製粉時に発生する熱による粉体の品質低下の防止に有効な減圧製粉について研究を行った。測定では, 圧力を (170~1025hPa), 水分を (13.4~20.2%w. b.) と変化させることにより, 各々の条件における製粉機の消費電力, 小麦粉末の水分変化を求めた。その結果, 常圧時 (この場合1025hPa) の製粉に比べ, 減圧時の製粉では, 製粉後の粉末の温度上昇が少ないことが明かとなった。また, 消費電力は減少し, 製粉後の水分の減少量は大きくなった。なお, 製粉機への小麦の供給速度は, 小麦の水分に依存することが示された。