著者
アモロソ ドナルド 向日 恒喜
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.56, 2010

本研究では、オンライ・ンショッピングでの信頼能力の高い消費者と低い消費者の行動の構造を検証する。信頼が消費者のオンライン・ショッピングへの態度に影響するとの仮説に基づき、オンライン・ショッピングのアプリケーションの受容のモデルを構築する。信頼の影響に先立つ因果関係として、使いやすさ、オンライン・ショッピングの資源の水準、内発的動機を含む。955名の消費者への調査から、高信頼者は、内発的動機とオンライン・ショッピングの満足度との間に関係があることが明らかになった。さらに高信頼者と低信頼者のモデルを比較した結果、低信頼者ではオンライン・ショッピングへの態度が重要であることが示された。一方、高信頼者では、態度だけではなくオンライン・ショッピングの有用性が重要であることが示された。