著者
東出 裕貴 亀井 且有 クーパー エリック
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第29回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.193, 2013 (Released:2015-01-24)

現代社会はストレス社会と呼ばれ、様々な場面でストレスを感じる。過度なストレスは身体に悪影響を及ぼす。健康的でよりよい生活を送るためにも過度なストレスを緩和することが非常に重要であるといえる。様々なストレス緩和方法や対策グッズが提唱、発売されている。本研究では、音楽によるストレス緩和効果に着目し、さらにその中でも近年注目されているVocaloid音楽について検証した。本研究は、Vocaloid音楽にストレス緩和効果があるかを考察するとともに、感性工学におけるロボットの音声決定のためのデータになることが目的である。本実験でのストレス課題では、内田クレペリン検査を応用した単純な加法計算、トレッドミルを用いたランニングによる2種類のストレスである。楽曲は、6曲(Vocaloid、人、Vocal lessの3パターンにより計18曲)を使用した。楽曲の聴取はストレス課題後に行った。評価指標では「2次元気分尺度」による主観的評価と「脳波」、「唾液中アミラーゼ」による生理的評価の計3種類で行った。