- 著者
 
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             スミンキ- 陽子
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 沖縄大学
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 沖縄大学人文学部紀要 (ISSN:13458523)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.13, pp.41-48, 2011-03-31 
 
          
          
          
        
        
        
        アニ-ベイビ-はネット作家として彗星のごとく中国の文壇に現れた、まさにIT時代が生み出したニュ-ジェネレ-ションの新進気鋭の作家である。本稿でとりあげる『さよならビビアン』は、作者が初めて出版した同名小説集に収められたデビュ-作である。作者は「人間関係における授受及び被授受」そして「混沌とした社会に生きる人々がもつ孤独と困惑」を重要なテーマに掲げている。本稿ではアニ-ベイビ-のデビュ-作、及びその他の著作に共通して作者が描き続ける「日常生活の中にある非日常的なストーリ-」に着目し、『さよならビビアン』における人間関係、言語運用の角度から登場人物の心理に焦点を当てて論を進める。