著者
スカーダマリア マリーン ベライター カール 大島 純
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.197-208, 2010
被引用文献数
2

本稿では,まず,学習環境のデザインにおいてこれまで重視されてきた「共同体(community)」の視点の歴史的変遷を概観する.その上で,現在広く利用されている「学習共同体(community of learners)」アプローチと著者らの提案する「知識構築共同体(knowledge building community)」の比較検討をとおして,「導かれた発見(guided discovery)」から「知識創造(knowledge creation)」という認識論的移行を検討する.そして最後に,こうした認識論の違いが教室環境をデザインする際に,その要素技術の選択や開発にどのような影響を及ぼし,さらには学習者の認知的活動にどういった違いが現れるのかについて,国内の実践例をもとに議論を展開する.