著者
布野 修司 ラモン ホアン ヒメネス ベルデホ 応地 利明
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究論文集
巻号頁・発行日
vol.34, pp.53-64, 2008

本研究は,「植民都市空間の起源・変容・転成・保全に関する調査研究」と題する植民都市研究の一環であり,キューバのスペイン植民都市を対象とし,その拡大深化を計ることを大きな目的としている。考察の大きな基盤とするのは,セビージャのインディアス古文書館に収蔵された植民都市関連地図資料である。まず,都市図をもとに,インディアス法との比較を視点として都市モデルの類型を明らかにしている。また,臨地調査によって得られた資料を加えて,街路体系,街区組織,宅地割に焦点を当ててその変容(変わるものと変わるもの)について考察している。