著者
伊藤 瑞恵 藤井 恵介 藤原 重雄
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究論文集 (ISSN:18802702)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.207-216, 2005 (Released:2018-01-31)

南北朝期に編纂された,青蓮院流の記録集である『門葉記』は,中世建築指図を多数含む,中世建築史上重要な史料である。青蓮院に尊円親王自筆本を主とする原本州伝来しているが,流布している図版は写本によるものであるため,原本図版による指図集を作成し,指図研究の基礎史料とする。『門葉記』修法記録のデータベースを作成し,図版整理に活用する。同じく代々青蓬院門主に伝領されてきた『吉水蔵聖教』についても,指図を抽出し,図集を作成する。『吉水蔵聖教』指図と『門葉記』指図とを比較し,両者の書写関係を明らかにすることによって,『門葉書割の指図作成過程を考察し,『門葉記』の指図の特徴を多角的に論じる。
著者
布野 修司 ラモン ホアン ヒメネス ベルデホ 応地 利明
出版者
一般財団法人 住総研
雑誌
住宅総合研究財団研究論文集
巻号頁・発行日
vol.34, pp.53-64, 2008

本研究は,「植民都市空間の起源・変容・転成・保全に関する調査研究」と題する植民都市研究の一環であり,キューバのスペイン植民都市を対象とし,その拡大深化を計ることを大きな目的としている。考察の大きな基盤とするのは,セビージャのインディアス古文書館に収蔵された植民都市関連地図資料である。まず,都市図をもとに,インディアス法との比較を視点として都市モデルの類型を明らかにしている。また,臨地調査によって得られた資料を加えて,街路体系,街区組織,宅地割に焦点を当ててその変容(変わるものと変わるもの)について考察している。