著者
三方 裕司
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

細胞親和性に優れた,特定金属イオンに対する高感度蛍光プローブ分子の開発研究を行った。金属配位部位と蛍光団を兼ね備えた分子をデザイン・合成し,その重金属イオンに対する蛍光プローブとしての機能を細胞外,細胞内で詳細に検討した。また,糖部位の導入による水溶性の向上と化合物の毒性軽減効果も検討した。配位子の精密設計により,亜鉛,カドミウム,水銀イオンに対する選択的蛍光プローブの開発に成功した。本研究成果は,次世代の蛍光センサー分子創製のための重要な指針を提供することにつながると期待される。