著者
田代 哲之 坂本 紘 高井 誠 渡辺 茂 上村 叶
出版者
Japan Veterinary Medical Association
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.34, no.9, pp.433-436, 1981

粘膜の摘出手術を実施し, の味ある成績を得た.<BR>1. 喉頭側室粘膜の摘出は, 従来多く使用されてきた粘膜搦子を用いず, 指頭による鈍性剥離法を採用し粘膜の十分な除去を図った.<BR>2. 従来は異常側のみの粘膜を除去する場合が多いようであるが, 今回は両側粘膜の摘出を行なった。<BR>3. 全例 (16頭) 手術後の経過は概して良好で, すでに9頭は平均約5カ月で競馬に出走し, 内1頭 (症例3号) のみが軽い笛声音を残した.残り7頭は手術後日が浅いため現在静養中である.