著者
坂田 憲紀 青野 正志 上村 忍 小松 民邦 國武 雅司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.456, pp.25-28, 2013-02-26

各pHでの水溶液-AU(111)界面におけるメレムの2次元自己組織化構造の構築挙動について電気化学走査型トンネル顕微鏡(STM)及びサイクリックボルタンメトリーを用いて評価した.弱塩基性及び中性水溶液では,基板電位を制御することによってハニカム構造,充填構造,ファイバー構造の3種類の2次元自己祖織化構造を作り分けることに成功した.一方,酸性水溶液では,ハニカム構造及び充填構造の2種類のみが構築された.酸性水溶液中ではメレムのプロトン化か起こることで,ヘプタジン環のスタックが近傍に存在する対イオンによって阻害されたため,ファイバー構造が構築されなかったことが示唆された.