著者
池内 幸司 越智 繁雄 安田 吾郎 岡村 次郎 青野 正志
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集B1(水工学) (ISSN:2185467X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.136-147, 2012 (Released:2012-10-19)
参考文献数
20
被引用文献数
6

荒川が決壊し大規模な水害が発生した場合における地下鉄等の浸水状況を把握するために,氾濫域にある地下鉄等の出入口及びトンネルにおける止水板,防水扉等の止水施設の設置状況や乗換駅における各路線の接続状況等を把握して浸水シミュレーションモデルを構築し,地上部と地下鉄等の浸水状況の把握を行った.その結果,地下鉄等のトンネルや乗換駅等を通じて地下空間が広範囲に浸水すること,東京駅等において地上部よりも早く地下鉄等のトンネルを通じて氾濫水が到達する場合があること,足立区千住地先で決壊した場合,地上の浸水範囲は局所的であるにもかかわらず都心部を含む広い範囲が水没状態になること,出入口等に応急的な止水対策等を行うことで,浸水区間の減少や浸水開始時間の遅延に対して効果を発揮する場合があることなどが分かった.
著者
坂田 憲紀 青野 正志 上村 忍 小松 民邦 國武 雅司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.456, pp.25-28, 2013-02-26

各pHでの水溶液-AU(111)界面におけるメレムの2次元自己組織化構造の構築挙動について電気化学走査型トンネル顕微鏡(STM)及びサイクリックボルタンメトリーを用いて評価した.弱塩基性及び中性水溶液では,基板電位を制御することによってハニカム構造,充填構造,ファイバー構造の3種類の2次元自己祖織化構造を作り分けることに成功した.一方,酸性水溶液では,ハニカム構造及び充填構造の2種類のみが構築された.酸性水溶液中ではメレムのプロトン化か起こることで,ヘプタジン環のスタックが近傍に存在する対イオンによって阻害されたため,ファイバー構造が構築されなかったことが示唆された.