著者
丸 匠 上田 エジウソン 寺内 文雄
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.62, 2015

本研究の目的は、材料に生じている変化について、より深い理解を促す資料の制作とした。変化を詳細に観察し視覚的に体験するため、マクロ撮影とハイスピード撮影を用いた。材料に生じる変化に関しては、工業製品における重要性を考慮し、熱的特性に焦点を当てた。既存の動画資料の改善点を明らかにするため、アンケート調査を行った。その結果、材料に生じる現象や変化を詳細に観察できること,画質や撮影方法を含む動画自体の質について改善の必要があることが明らかになった。以上をふまえ、工業材料18種類について加熱し、変化の様子をマクロ、ハイスピード撮影を用いて資料を制作した。発火部の変化の様子について詳しく観察するため、上記の撮影方法と露光補正を併用した。制作した資料はwebサイト上に公開した。これらの資料について閲覧してもらった結果、マクロ、ハイスピード撮影によって変化の様子がよりわかりやすくなったという意見が得られた。また動画自体に対する感性的な評価が資料としての価値の向上に繋がる可能性も明らかとなった。<br>
著者
田中 薫里 上田 エジウソン 寺内 文雄
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.284, 2014 (Released:2014-07-04)

本研究は,アトピー性皮膚炎患者では皮膚防御機能が著しく低い点に着目し,衣服の刺激によるかゆみの問題を,繊維の種類や織構造によって解決することを目的とした。まずアトピー患者を対象として,その症状について聞き取り調査を行った。これにより首や肘,膝の裏などといった汗のたまりやすい部位に症状が出やすく,同時にそれらの部位が人目につきやすいために気になっていることが確認できた。そこで7種類の異なる繊維を用い,これらをそれぞれ経糸と緯糸とした布サンプル計49種類を作成した。そしてこれらに5種類の既製品を加えた計54サンプルを対象として,被験者実験を実施した。これにより,竹レーヨンや絹などといったやわらかい糸を用いたサンプルの触り心地の評価が高いことが確認できた。さらに繊維の組み合わせや織り構造も,皮膚への刺激の程度を大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。そこで,これらの糸を組み合わせた布によって,症状が出やすい首や肘などの部位に着用するくるみ布を制作した.また糸を天然染料によって染めることによって治療の印象を低減させることを意図した。これらをアトピー患者に着用してもらい意見を収集したところ,触り心地の良さだけでなく,色や柄の美しさについても高い評価を得ることができた。
著者
白 柳爛 須田 高史 上田 エジウソン 寺内 文雄
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集 日本デザイン学会 第63回研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.183, 2016 (Released:2016-06-30)

本研究は、樹脂に充填するフィラーに着目し、生活者に製品の長期使用を促すプラスチック材料を開発することを最終目的としている。本報では熱可塑性樹脂であるポリプロピレンと熱硬化性樹脂である不飽和ポリエステル樹脂を用いて、これらの樹脂中に複数種類のフィラーを混入することを試みた。フィラーの大きさによって異なる混入方法を使い、サンプルを作製した。作製したサンプルの印象や質感を、被験者を用いた印象評価実現により検討した。これにより、サンプルの質感に対する評価構造とサンプルの特徴が明らかとなった。フィラーの種類を変えるだけでなく、サンプルの研磨やフィラーの表面処理によっても、その印象を大きく変化させられることが確認できた。