著者
岩田 久敬 橋野 旻 上田 和典
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
栄養と食糧 (ISSN:18838863)
巻号頁・発行日
vol.7, no.3, pp.115-117, 1954-10-10 (Released:2010-11-29)
参考文献数
5
被引用文献数
1

1. ヒガンバナの鱗莖に冬から春にかけて最も充實し粗濫粉含量が多くなつた。2. 生鱗莖の粗澱粉分析値は20%内外であつたが, 澱粉採取量は多くて約7%に過ぎなかった。然し4日間8回の水洗で良質無毒の澱粉を得た。3. 生鱗莖をそのまま薄い鹽酸で分解してカラメル化すれば生原料重の約10倍量の醤油樣液を得, かつ無害であることを知つた。