著者
上田 拓弥 工藤 卓
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.126-129, 2018 (Released:2019-01-09)

自身の手が見えない環境て?ラバーハンドと本身の手を同期的に触刺激すると,ラバーハンドが自身の手のように感じるラバーハンドイリュージョン(Rubber hand illusion,RHI) は身体的感覚か?外界のものに寄託する現象である.本研究では,自作した延長可能なラバーハンドを用いて,視覚と触覚の同時に刺激によるRHI を行った.また,実験後に回答して貰った内観報告書と,国際式 10-20 法によるC3とC4 の電極位置における脳波の相関値,橈側手根屈筋の筋電位計測からRHIの強度を客観的に評価した.その結果,RHIの誘導試行を繰り返すことによって,C3-C4の脳波パワーの相関値と内観報告書のRHI関連スコアの上昇か?みられ,RHI に積算性がることか?示唆された.また,試行回数が多い場合はラバーハンドの長さが2 m を越えてもRHI の発現か?確認された.興味深いことに内観報告書にて RHI の発現を感し?ないと報告するものて?も,脳波の相関の上昇や,回避行動か?確認され,非自覚の RHI 発現か?ある可能性か?示唆された.