著者
蔭山 雅洋 山本 雄平 田中 成典 柴田 翔平 鳴尾 丈司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.49-54, 2018 (Released:2019-01-09)

平成25年に文部科学省が報告した運動部活動での指導のガイドラインでは, 指導者が効果的な指導を行うには, 自身の経験に頼るだけでなく, スポーツ医・科学の研究の成果を積極的に習得し, 活用することが重要であるとされている. 近年では, センサ技術やIT技術の発展により, 計測装置の小型化が進み, バッティング直後に, スイングの結果を即時にフィードバックできる計測装置が開発されている. この計測装置では, 取得された計測データから打者のバットスイングの特徴を計測することが可能となる. しかしながら, アマチュア野球選手の指導現場では, 未だに, 科学的なデータに基づいた指導方法は, 確立されていない. その原因として, これまで我が国の野球において, 合理的な指導と非合理的な指導が混在していることに加えて, 算出された数値に対する解釈が難しいことが考えられる. そこで, 本研究では, これまで得られたデータに基づき作成した評価シートの提示が高校野球選手の打撃に関する理解および意欲に及ぼす効果を検討し, スイング計測装置を用いた打撃指導に役立てることを目的とする.
著者
石井 康夫
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.821-824, 2018 (Released:2019-01-09)

本論では、J-REITの「投資口価格」に影響を与える要因を実証的に分析し、最終的に投資口価格を簡便に予測するため、多変量解析手法を用いた、システマティックなアプローチ手法を試みる。すなわち、「重回帰分析を活用して、モデルの適用可能性と各指標の寄与度を分析する。次に、投資口価格に影響を与える主要な要因を主成分分析によって抽出し考察を加える。その後、得られた主成分の得点を対象にクラスター分析を行い、投資法人自体を分類し、その特徴を分析する。最後に、重回帰分析、主成分分析及びクラスター分析による結果をあわせて総合的な考察を加える。
著者
永田 将人 佐々木 俊介 山野辺 将太 野本 弘平
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.670-673, 2018 (Released:2019-01-09)

就活生の情報取得の認知的技能を明らかにするために,どの情報に興味を示すのかを知ることは重要である.著者らは,企業データを見ている間の眼球運動を測定する実験を行った.その結果,企業を選ぶ際に,経験者は入社してから続けられるかどうかに注意を払い,未経験者は,待遇が良いかどうかに注意を払うことが明らかになった.
著者
渡邊 紀文 木浦 豊治 有村 勇紀 糸田 孝太 大森 隆司
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.27-30, 2018 (Released:2019-01-09)

近年アクションカムや加速度センサなど個人の行動を計測するデバイスを利用したスポーツ等の集団行動の研究が行われている.これらの計測では選手が出力する行動を主に分析しているが,集団行動においてはそれ以前に自己と他者が相互の行動を確認し,その意図の推定および目的を共有して,次の行動を判断している.本研究ではこのような集団における自己と他者の意図の共有について頭部の動きから分析し,その過程をシミュレーションするためのモデル化を行う.実験対象はサッカーパス行動とし,選手の頭部の動きを飛行ドローンで計測する.本実験でのドローンによる選手頭部の計測精度および,ボールホルダーと他の選手が視線を向け合って意図を共有しているタイミングおよびパスを出すタイミングの分析結果について述べる.
著者
井田 正明
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.156-158, 2018 (Released:2019-01-09)

近年,社会科学(ノンエンジニアリング)の領域において,大学などさまざま組織に関するデータが電子機的に活用しやすい形態で提供されてきている.本稿では,高等教育機関に関する公表情報を考え,それらサーベィと留意点を述べる.
著者
小竹 康代 王 丹? 中嶋 宏
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.668-669, 2018 (Released:2019-01-09)

In ordinary manufacturing lines, worker’s proficiency degree in the manufacturing operations was evaluated by a unit time or cycle time of making products. In this manner, it is hard to understand how the worker accomplishes the manufacturing operation and tasks with specific motions and objects derived from the hands, body and/or eyes. To overcome this limitation, we investigated the degree of worker’s proficiency of four elemental processes with methods of evaluation to estimate the connectivity between the sensory and motor integrations in human brain information processing. We measured eyes and body movements when workers manufactured products through three months. The developed method could differentiate the worker’s proficiency degrees between experts and novices. Coincidentally, expert workers had relatively high levels at every elemental process compared to novice workers who had low levels in two of the four elements. These results show the possibility that novices are not as proficient as experts when memorizing correct procedures as they are more likely to discriminate a specific point to accomplish tasks due to immature memory functions within the brain.
著者
上田 拓弥 工藤 卓
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.126-129, 2018 (Released:2019-01-09)

自身の手が見えない環境て?ラバーハンドと本身の手を同期的に触刺激すると,ラバーハンドが自身の手のように感じるラバーハンドイリュージョン(Rubber hand illusion,RHI) は身体的感覚か?外界のものに寄託する現象である.本研究では,自作した延長可能なラバーハンドを用いて,視覚と触覚の同時に刺激によるRHI を行った.また,実験後に回答して貰った内観報告書と,国際式 10-20 法によるC3とC4 の電極位置における脳波の相関値,橈側手根屈筋の筋電位計測からRHIの強度を客観的に評価した.その結果,RHIの誘導試行を繰り返すことによって,C3-C4の脳波パワーの相関値と内観報告書のRHI関連スコアの上昇か?みられ,RHI に積算性がることか?示唆された.また,試行回数が多い場合はラバーハンドの長さが2 m を越えてもRHI の発現か?確認された.興味深いことに内観報告書にて RHI の発現を感し?ないと報告するものて?も,脳波の相関の上昇や,回避行動か?確認され,非自覚の RHI 発現か?ある可能性か?示唆された.
著者
内田 脩斗 吉川 大弘 古橋 武
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.214-216, 2018 (Released:2019-01-09)

Word2Vecを用いて単語の意味関係をベクトルへ埋め込む分散表現型単語ベクトルが近年注目を集めている.さらに,この単語ベクトルは,構文解析や文書分類など,言語処理分野において幅広く利用され,その有効性も報告され始めている.一般的に,単語ベクトルとして利用されるのは,Word2Vec学習ネットワーク上の入力側重みであり,同時に生成される出力側重みは利用されない.これに対し著者らは,対となる出力側重みの有用性に着目し,本稿において,前者と後者を併用した単語ベクトルを提案する.また,実際に単語ベクトルの性能評価実験を行い,その有効性を示す.
著者
甘利 裕太 西野 順二
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.344-347, 2018 (Released:2019-01-09)

ミニ四駆AIとは、安価高有用システムの研究競技である。その目的は、AIによる制御によってミニ四駆を賢く走行させることである。ミニ四駆の制御において、ミニ四駆の位置や進行方向などの状態を正確に把握することは重要な要素の1つである。同様に、コース形状を把握することも重要である。このような環境地図の作成と自己位置推定を同時に行う手法としてSLAMがある。SLAMを導入するにあたって、複数の情報が同一地点に関する情報か正しく判断可能であることが重要である。よって、本研究は、DPマッチングを用いた同一地点の推定を目的とする。
著者
布施 陽太郎 竹之内 宏 徳丸 正孝
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.889-894, 2018 (Released:2019-01-09)

本研究は人とロボットの集団内において人が不快に思わないロボットの立ち位置探索モデルの提案とその有用性の検証を行う.今日,人とロボットの衝突回避の研究が盛んに行われており,ロボットは人と一定の距離感を保って移動する必要がある.その際,他者に近付かれると不快に感じる空間であるパーソナルスペースに踏み入れないこともまたロボットには求められる.しかし,人とロボットのやり取りの間には親しみ度合いが存在する中,常に一定の距離があると親しみが感じられない.そこで,集団内の遠すぎず近すぎない立ち位置の発見を目的とする.提案モデルをシミュレーションによって検証し,結果として提案モデルは77%の場合において他者のPSを侵害しないことが明らかになった.提案モデルは人間が規定するPSを概ね守りながら立ち位置を決められた.
著者
三好 竜平 宮崎 椋瑚 橋本 康平 石田 祐太郎 渡辺 政彦 宇井 健一 市瀬 龍太郎 我妻 広明 田向 権
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.450-455, 2018 (Released:2019-01-09)

自動運転は,人工知能(AI)によってコンピュータ上で実行される. 事故が発生した場合,自動運転システムは事故の原因を分析するために意思決定の根拠を示すべきである. 本報告では,意思決定の根拠を示す知識ベースAIの統合シミュレータを提案する. シミュレータを構築するには,Autoware,Gazebo,知識ベースAIを組み合わせる. Autowareは自動運転用のオープンソースソフトウェアであり,Gazeboは任意の道路環境をシミュレートすることができる.提案シミュレータを用いて,自動運転のための知識ベースAIの実用性を何度も検証することができる.実験結果は,提案されたシミュレータが意思決定の根拠の提示に成功していることを示している.
著者
宮内 建弥 ジメネス フェリックス 吉川 大弘 古橋 武 加納 政芳
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集 第34回ファジィシステムシンポジウム
巻号頁・発行日
pp.415-418, 2018 (Released:2019-01-09)

近年、教育現場においてサポートを行う、教育支援ロボットに対する注目度が高まっている。従来研究において、ロボットは学習者に対して問題の解き方や学習方法の教示のみを行う。しかしながら、学習者がロボットから教示を受けるだけでは、学習者は問題に対して熟考することが難しい。そのため、学習者は問題に対する応用力や、学習に対する探求心の向上を促せない可能性がある。そこで本研究では、認知的徒弟制理論に基づく教育支援ロボットを開発する。教育学の分野において、認知的徒弟制理論に基づき、教師が学習者に対して支援をすることで、学習者の応用力や探求心の向上が促せると報告されている。本稿では、認知的徒弟制理論に基づくロボットが学習支援を行うことで、中学生に及ぼす効果について検討する。