著者
上田 穂積
出版者
徳島文理大学
雑誌
徳島文理大学研究紀要 (ISSN:02869829)
巻号頁・発行日
vol.95, pp.B1-B11, 2018-03-09 (Released:2019-02-20)
参考文献数
4

本稿は、一九六〇年代後半に新進気鋭の評論家として出発した柄谷行人のテクスト「マルクスその可能性の中心」を手引きにして村上春樹の「風の歌を聴け」を読むことによって、ふたりの関係性および同時代の言説の問題を論究した。