- 著者
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中屋敷 太一
金子 知適
- 雑誌
- ゲームプログラミングワークショップ2018論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2018, pp.1-8, 2018-11-09
近年コンピュータ将棋プログラムは対局で人間のプロ棋士に勝利し,棋力は人間のプロ棋士を超えたと言われている.一方で,将棋プログラムによる将棋の局面の解説は,局面の勝率予測や次の指し手の予想ではある程度成功しているものの,それが何を根拠に決定されたかという内容を説明する手法はまだ確立されていない.もし将棋プログラムの判断の根拠を,プログラムが自動で,プログラムの利用者に説明することができれば,人間の棋力向上のサポートなどに用いることができ有用である.本稿では,画像分類を行うニューラルネットワークに対して考案された顕著性抽出手法を,将棋プログラムに用いられているニューラルネットワークに適用した.また,顕著性抽出手法は元の画像のどの部分に注目して判断したのかを可視化する技術であるが,可視化する際にいくつかの手法が考えられるため,本稿ではそれらの手法の差異を検討した.