著者
山下 修平 金子 知適 中屋敷 太一
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2022論文集
巻号頁・発行日
vol.2022, pp.1-8, 2022-11-04

1 人用ゲーム2048 は強化学習手法の性能の評価の題材として適している.これまで行われてきた得点による評価に加えて,最適方策との比較を定量的に行えるとより良い.そこで本研究では2048 を3 × 3 盤面に縮小したゲームであるミニ2048 を考案した.ミニ2048 はオリジナルの2048 の興味深い性質を受け継ぎつつ,盤面の小ささから完全解析を行うことができる.完全解析ではミニ2048 の状態数,最適方策に従ったときに得られる得点などの指標に加えて遷移モデルを少し変更したときの変化についても調査する.さらにミニ2048 においてStochastic MuZero を簡略化した手法でエージェントを学習させ,その性能を最適方策との一致率で評価した.最後に最善手と最悪手の期待得点の差が大きい盤面を集中的に学習することがエージェントの学習に重要なことを示した.
著者
酒井 直人 竹原 康雄 山下 修平 馬場 聡 難波 宏樹
出版者
浜松医科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

脳神経外科手術において頭蓋内腫瘍の硬さは手術の難易度を左右する。核磁気共鳴エラストグラフィー(MRE)は非侵襲的に生体内に組織の弾性率、すなわち硬さを測定することができる画期的な方法である。我々は、MREを用いて代表的な4つの頭蓋内腫瘍:髄膜腫、下垂体腺腫、前庭神経鞘腫、グリオーマに対してMREを用いて術前に弾性率を評価し術中の硬さとの相関について研究を行った。その結果、術前のMREの弾性率と術中の腫瘍の硬さは相関した。MREは術前に硬い腫瘍を鑑別するのに有用と考えた。
著者
山下 修平 下里 哲弘 田井 政行 大城 泰樹
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
構造工学論文集 A
巻号頁・発行日
vol.66, pp.486-496, 2020

<p>From the point of view of rational asset management for the steel bridges, it is very important to evaluate slip resistance-keeping capacities on high strength bolted connections with corroded splice plates. Therefore, the tensile tests with corroded spliced plates were conducted in the past study. From the tensile tests, it has become clear that the slip resistance would be decreased with corrosion thinning of spliced plates. However, the causing factor of axial force decline, which are the cause of decline of slip resistance, haven't become clear in details. In this study, FE analysis of tensile tests with corroded splice plates had been conducted in order to clarify the mechanism of axial force decline in high strength bolted connections with corroded splice plates.</p>