著者
中島朋子 宮里心一
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学年次大会2017(仙台)
巻号頁・発行日
2017-06-13

近年,耐食性に優れるステンレス鉄筋が注目され始めている。ここで,引張により鋼材に応力が負荷された場合,負荷されていない状態とは腐食特性が異なる可能性も考えられるが,それを検討した事例は少ない。そこで本研究では,3水準の引張履歴が付与された3種類のステンレス鉄筋を対象に,溶液中およびモルタル中における腐食特性を,アノード分極曲線,マクロセル電流密度,およびミクロセル電流密度により評価した。その結果,引張履歴を有するステンレス鉄筋と有さないステンレス鉄筋では同様に,腐食電流が流れにくく,耐食性は高いことを明らかにした。
著者
中島 朋子
出版者
日本マネジメント学会
雑誌
日本経営教育学会全国研究大会研究報告集
巻号頁・発行日
no.54, pp.21-24, 2006-10-27

JREIT(Japan Real Estate Investment Trusts)は2005年9月で市場創設から5年が経過した。2銘柄で開始した市場も現在では39銘柄が上場し、時価総額は2,600億円から4兆円へと急速な拡大を遂げている。市場の成長に伴い投資用途も多様化している。初期の銘柄はオフィスビルへの投資が多くみられたが、2005年以降、賃貸マンション、ホテル、工場など、オフィス以外の組成が増えており、銘柄の増加とともに用途の拡大がさらに加速すると予想される。このように市場が急成長し、多様化する中で、JREITのバリュエーションは重要性を増している。特に金融商品としてだけではなく、投資法人をコアとしたファンドの運用面からもその必要性は高まっている。JREITの収益の根源はポートフォリオから生ずる賃料キャッシュフローであり、ポートフォリオの収益力とその成長性がその価値として反映される。よってプロパティ・バリュー(property Value)、さらにこれを導く資産運用マネジメントを含めた総合的なバリュエーションが求められる。本報告では、JREITのバリュエーション・フレームワークを構築し、銘柄のパフォーマンスを考察する。さらにファンダメンタルズを考慮し、バリュエーションに影響を与えると思われる要因について検証する。