著者
岡田 凌太 坂本 光重 井保 武寿 中川 良隆
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.31-42, 1992-12-01 (Released:2013-04-26)

明石海峡大橋は中央支間長1990mの3径間2ヒンジ補剛トラス橋として建設される世界最大の吊橋である。約300mの主塔をささえる2基の主塔基礎 (2P, 3P) は設置ケーソン工法により施工され, ケーソン内には全体で約50万m3の水中コンクリート (水中不分離性コンクリート) が打設された。この水中不分離性コンクリートには, 打設面積が広く, かつ1回のコンクリート打設量が約1万m3に及ぶため, 厳しい品質規定が定められた。本稿は, 2P, 3Pで打設した水中不分離性コンクリートの施工概要について報告する。
著者
中川 良隆
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
建設マネジメント研究論文集 (ISSN:18848311)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.359-368, 2004

本研究はオーレスンリンク、東京湾横断道路、首都高多摩川・川崎航路沈埋トンネル等の大型海洋横断連絡路プロジェクトの建設マネジメントを比較して、我が国のこれからの建設事業の効率的な遂行の方策を検討することを目的としたものである.調査の結果、発注方式、発注ロット規模・数、発注者組織、発注者・コンサルタント・建設請負会社の関係、品質管理方法、設計変更方法、受注者への支払査定方法、インセンティブ等に大きな差異があることがわかった.これらの要因により工事期間が長くなる等の非効率が発生している.検討結果を踏まえ、今後の我が国の大型建設事業の遂行に当たっての効率的な建設マネジメントを提言した.