著者
山本 洋雄 中川 英世 中山 実 清水 康敬
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.109-118, 1998-09-20 (Released:2017-10-20)
参考文献数
13

入社前に身につけた能力や新人教育での成績,講師からみた性格など,入社時の個人データと,10年後の給与査定(企業内評価に相当)との関連を検討した.入社時試験の「専門」や「数学」「英語」と,新人教育での「情報基礎」が,10年後の給与査定との間で関連が認められ,順位相関係数が5%水準で有意であった.また,給与査定など人間に関する評価は多面的に行われているとの観点から,重回帰分析と,数量化II類による重判別分析を行った.そして,入社時の個人データによって10年後の給与査定を判別した結果,正判別率66.3%の高い値が得られた.判別に関係する項目としては,入社時試験の「専門」と性格の「努力」,「几帳面」,および新人教育での「情報基礎」などであった.入社前に身につけた「専門」知識や,新人教育での「情報基礎」といった,基礎的・基本的な知識が入社10年後にも関連のあることがわかった.
著者
中川 英世
出版者
高岡法科大学
雑誌
高岡法科大学紀要 (ISSN:09159347)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.162-174, 1999-03-31