著者
月橋 こずえ 中村 亨弥 木竜 徹 岡田 正彦 斉藤 義明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.97, no.371, pp.35-42, 1997-11-07
参考文献数
11

本研究では生体信号を遠隔で収集し, 在宅医療を支援するためのシステムについて報告する. 提案するシステムは受診者用PC, 医師用PC, そして両者のPCの中間にあるコミュニケーションサーバで構成される. 保管データは心電図データと血圧データである. 通常, 各受診者宅にアクセスするためには, それぞれの受診者用PCに個別にアクセスしなければならない. そこで, 本システムでは, 各受診者用PCにJavaで分散サーバを立ちあげることにより, コミュニケーションサーバから受診者用PCにアクセスして保管データを取得することを可能とした. さらに, 連続実験を行い, 本システムの動作を確認した.
著者
野村 恵里 木竜 徹 中村 亨弥 飯島 淳彦 板東 武彦
出版者
電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム = The IEICE transactions on information and systems (Japanese edition) (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.89, no.3, pp.576-583, 2006-03-01
参考文献数
17
被引用文献数
14

映像技術が目覚しく発展する一方で,映像酔い等,生体への影響が懸念されており,原因の解明と評価手法の確立が望まれている.本研究では生体影響の中でも特に映像酔いに注目し,生体情報と映像情報との関係から生体に影響を与えていると予想される特徴を動きベクトルで定量的に評価することを目的とした.まず生体信号から,設定した条件に当てはまる生体影響区間を定め,影響を受けたと想定されるトリガ時刻を定義した.その後,トリガ時刻近傍における映像の動きベクトルの時間周波数構造を調べ,単純類似度による評価を行った.更に,動きベクトルからシミュレーション映像(ランダムドットパターン)を制作し,実写映像との比較を行った.その結果,トリガ時刻での時間周波数構造は特定の成分をもち,0.3〜2.5Hzの周波数帯域に0.5以上の規格化パワーをもつ動きベクトルが生体に影響を与えている可能性が示唆された.