- 著者
-
中村 宙正
- 出版者
- 尚美学園大学スポーツマネジメント学部
- 雑誌
- 尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, pp.69-76, 2021-06-25
競泳の池江璃花子選手は、多くの感動を呼ぶ言葉を残していることで知られるが、それらのなかから財政学に示唆をあたえる格言について7項目にまとめ、公的部門が新たに必要とする財源を確保する方法として、増税および債務の膨張を回避し、純資産性を伴うように財政の好循環を実現するよう哲学に立ち返って考察を行う。7項目とは、およそ次のようにまとめられる。1.がむしゃらな姿を見ていただけたら嬉しい、2.希望の光、3.どん底まで行った人間がここまで這い上がってきた、4.人間性(神さまは乗り越えられない試練は与えない)、5.世界に対しての向き合い方、6.ハングリー精神、7.さらに上をめざしてがんばりたい。そしてこれら7項目を、1.純粋理性と悟性、2.政治性、3.積極的な社会参加、4.道徳哲学、の視点によって整理を行い、今後将来、裁量的な新規株式公開市場である指定アドバイザー制度の取引参加者のあいだで市場関係者地域通貨(Shijohkan keisha Exchange Trading System;SETS)の流通を促進させてゆく公債市場補完制度の運用を展開するにあたり、どのような認識によって税負担能力を身につけてゆくべきかを検討する。財政学に必要とされるレジリエンスの哲学をあらわす。