著者
中村 宙正
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.57-66, 2021-12

モントリオール五輪クレー射撃日本代表 麻生太郎 選手は、フリーランスで国家や組織に属さず自身が納得出来る仕事だけを請けて完璧にやり遂げる道に進むのではなく、地元飯塚の青年会議所に第二の人生を求め、個人競技からチームワークに転身することを実現された。国立大学を飯塚に誘致する活動に成功し、九州工業大学情報工学部の創設が大蔵省から認可されるなど若き日の実績がある。自民党宏池会に所属し、ご縁があり結婚もあり、総務大臣、外務大臣をつとめ、第92代内閣総理大臣となる。池田勇人通産大臣の当時の秘書官は、後の宮澤喜一副総理兼大蔵大臣であったが、消費税による財源確保と円高是正を重視する指針は、麻生太郎副総理兼財務大臣も同じく貫いた財政論であった。日本円と日本国債が信認される大切さと、長期的な円高圧力の背景・理由を知っている。ラムゼールールとアベノミクスを組み合わせる手腕が、第92代内閣総理大臣の財政論として確立された。ソート・リーダー(実践的先駆者)、ベスト・アンバサダー(最高の大使)として技を生かし、母の心を大切に、人間社会を結ぶため、市場関係者地域通貨、公債市場補完制度による財源確保の方法を提案することができる。
著者
中村 宙正 9000414950984
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.21-29, 2022-06-25

バンテリンは、貼るタイプにおいて、TIAAS製剤(薄型含水貼付剤)を使用しており、含水製剤だが剥がれにくいため冷却効果がある。自分で自分の健康を管理するセルフケアの分野に準公共財を提供している。商品そのものは、排除性(対価を支払う必要性)があり、競合性(複数の方々が同時に消費できない性質)があるため私的財だが、病院などの医療機関、医療制度、医療保険制度を補完する機能として準公共財に該当する製剤を供給している。医療分野は、公立または民間のどちらの機関も財政の対象であり、歳出を抑制するために、あらゆる技術が求められている。バンテリン(貼るタイプ)に見られる独自の医療技術には本業の繊維産業との組み合わせによるカイゼンによって生み出された相乗効果が見られる。株式会社制度の充実によって、グループ企業内で業務を組み合わせるチームワークにより、人材に負担がかからないよう職務能力の錬成と身体的回復へのサポートを行う。財政的課題にたいし、痛いところに市場関係者地域通貨を貼る手法を本研究は提示する。その口座の黒字と引き換えに指定アドバイザー制度を通じて新規株式公開を認める公債市場補完制度により、純資産性を伴なうよう公的部門の財源を確保することできる。
著者
中村 宙正
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.69-76, 2021-06-25

競泳の池江璃花子選手は、多くの感動を呼ぶ言葉を残していることで知られるが、それらのなかから財政学に示唆をあたえる格言について7項目にまとめ、公的部門が新たに必要とする財源を確保する方法として、増税および債務の膨張を回避し、純資産性を伴うように財政の好循環を実現するよう哲学に立ち返って考察を行う。7項目とは、およそ次のようにまとめられる。1.がむしゃらな姿を見ていただけたら嬉しい、2.希望の光、3.どん底まで行った人間がここまで這い上がってきた、4.人間性(神さまは乗り越えられない試練は与えない)、5.世界に対しての向き合い方、6.ハングリー精神、7.さらに上をめざしてがんばりたい。そしてこれら7項目を、1.純粋理性と悟性、2.政治性、3.積極的な社会参加、4.道徳哲学、の視点によって整理を行い、今後将来、裁量的な新規株式公開市場である指定アドバイザー制度の取引参加者のあいだで市場関係者地域通貨(Shijohkan keisha Exchange Trading System;SETS)の流通を促進させてゆく公債市場補完制度の運用を展開するにあたり、どのような認識によって税負担能力を身につけてゆくべきかを検討する。財政学に必要とされるレジリエンスの哲学をあらわす。
著者
坂本 邦彦 北久保 みゆき 平井 希依
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
no.1, pp.91-125, 2020-12-25

米国で誕生したチアリーディングの歴史を概観し、それが日本に伝わる中で、一大学のサークルがチアダンスを通して全米大会出場を目標にさまざまな挑戦を行っていく過程とそこで演じられた作品を分析する方法を考察していく。チアリーディングの始まりは、1800年代後半の米国の大学スポーツに見ることができる。やがてグローバルな規模で展開していく中で、1980年代から日本において競技としてのチアリーディング、パフォーマンスチアの世界が始まっていった。全国の高校・大学でサークル活動が活発化していく中で、2007年4 月に尚美学園大学女子チアダンス部が誕生した。チーム名のVERITASベリタスは、真理を意味するラテン語で、ヨハネ福音書の言葉に由来する。米国では大学スポーツを統括する組織として、1910年に全米大学アスレチック協会NationalCollegiate Athletic Association(NCAA)が設立された。NCAAは、学生アスリートを競技者である前に学生であるとする立場を明確にしており、学業成績の管理にも力を入れている。VERITASもこの趣旨に沿った活動を心掛けてきた。大会での演技を記録する方法としては、映像によるものが最も理解しやすく、かつ、記録に残しやすい。しかし、そこには作品のストーリー、ジャッジによる評価、コメントなど言語化されたデータを合わせて記録することは困難である。身体の動きを客観的に記録することに留まらず、それが全体のコンテクストの中でどのような意味を持つか、演じる側の解釈とともにジャッジによる解釈も言語化することにより、これまでの大会演技を記録する試みを行った。本稿では、海外大会で演じた4つの作品研究を取り上げる。
著者
荘 発盛
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
no.1, pp.23-38, 2020-12-25

本論文は、まずスポーツマネジメントの定義と概念について整理し、そしてスポーツという活動の特性を見出し、経済学がスポーツマネジメントにおいてどのような役割を果たせるかについて考察する。また、スポーツそのものよりも、スポーツのマネジメントは経済学とどのような関係にあるか、そこに着眼点をおいている。そのため、本論文の考察は、この点においてスポーツ経済学と区別している。本論文が注目したのは、スポーツの持ついくつかの特性である。例えば、スポーツが正の外部効果をもたらす性質をはじめ、そして考え方によって、例えば文化面または精神面を考慮すると、公共財的な性質も持つという点である。また、スポーツは限界効用逓増の性質も持っていることに着目し、経済学の原理をスポーツマネジメントに適用するときにどのような注意点があるかを本論において示唆された。一方、消費者側の限界効用逓増だけではなくて、スポーツ業界においては、企業側の収穫逓増、そして平均費用逓減の点についても考察する。その点において、経済学が示唆したように、市場原理に任せるとスポーツの活動水準が最適にならないことが知られているが、スポーツマネジメントの必要性と正当性は経済学によって裏付けられていることを示唆している。また、平均費用の逓減によりスポーツ事業を運営している企業の独占により、他のスポーツの普及の阻害になっていることも指摘し、スポーツマネジメントの重要さも経済学によって説明できることを示した。
著者
茂木 康嘉 大塚 俊 谷中 拓哉
出版者
尚美学園大学スポーツマネジメント学部
雑誌
尚美学園大学スポーツマネジメント研究紀要 = Bulletin of sport management, Shobi University (ISSN:24358231)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.57-66, 2020-12-25

【目的】本研究では、女子野球選手の形態的・体力的特徴について、検討することを目的とした。【方法】女子野球選手10名、特別な運動習慣のない一般成人女性8 名が本研究に参加した。形態的特徴を示す変数として、身長、体重、左右の四肢長、超音波法を用いた左右各部位における筋厚の測定を行った。なお、測定された筋厚の値から左右の四肢における筋量指標と除脂肪量を推定した。体力的特徴を示す変数として、握力、背筋力、垂直跳跳躍高、立幅跳跳躍距離の測定を行った。【結果】身長、体重、除脂肪量や四肢長においては、両群に統計的な差はみられなかった。投球手側の体重あたりの上腕前部筋量指標と左右の体重あたりの大腿後面筋量指標は、女子野球選手の方が大きかった。握力、背筋力、垂直跳跳躍高、立幅跳跳躍距離のそれぞれの値は、女子野球選手の方が大きかった。【結論】本研究の結果から、女子野球選手は、一般成人女性と比較して、身長、体重や四肢長などの身体サイズが特別に優れているわけではないことが示された。一方で、継続的な野球のトレーニングによって、投球手側の上腕部、左右の大腿後面部の筋の量的な特徴は変化し、さらに体力も一般女性よりも向上することが示唆された。