- 著者
-
中西 徳彦
森高 智典
上田 暢男
- 出版者
- JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS
- 雑誌
- 結核 (ISSN:00229776)
- 巻号頁・発行日
- vol.79, no.10, pp.569-571, 2004-10-15 (Released:2011-05-24)
- 参考文献数
- 5
症例は28歳女性。職業は看護師。妊娠35週5日の時点で喀痰よりガフキー2号が検出され, 肺結核と診断された。妊娠末期の結核として, まずINH, RFP, PZAを投与し, 治療開始後21日目に帝王切開にて出産した。手術は, 陰圧換気の手術室で行われ, 術後は産婦は結核病棟に戻り, 新生児は羊水の結核菌PCR陰性を確認後, 新生児室に入室した。産婦には出産後, EBを追加した。結核病棟を有する総合病院において, 結核と妊娠の合併例に対する対応は重要な問題である。排菌陽性の結核と妊娠の管理について報告する。