著者
脇坂 聡 乾 千珠子
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

一般的な「味覚」は味刺激の伝導のみならず、「歯ごたえ」「舌ざわり」などの一般体性感覚などを統合した感覚である。近年味覚障害が増加傾向にあるが、その場合は味覚と一般体性感覚が統合した感覚障害である。味覚障害は女性に多い疾患だが、性差の原因は未だ不明である。本研究では、女性ホルモンが味覚障害に及ぼす影響について女性ホルモンの分泌量の異なる幼若期、思春期、成熟期、更年期の4ステージにおける亜鉛欠乏性味覚障害モデル動物を作製し、基本味に対する嗜好性の変化を行動学的に調べ、味刺激に対する神経活動の変化を免疫組織学的手法を用いて調べる。さらに一般体性感覚の変化も検討する。