著者
藤野 良孝 梶山 俊仁 中本 光彦 庄司 直人 井上 元輝
雑誌
情報学研究 = Studies in Information Science (ISSN:24322172)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.45-51, 2018-03-31

本研究では、ラグビー指導の「楽しさ」の要素を明らかにするために、女子学生が「楽しさ」で表現される句要素の関係性を調査し、テキストマニング分析を行った。結果、次のことが明らかになった。(1)名詞と形容詞、動詞の係り受け関係は、スクラムや試合など実技から生まれる楽しさが主たる要素になることが示された。(2)楽しいが含まれる内容表現には、「成功する」「集う」「動く」「解る」「分かる」「知る」「挑戦する」「ゲームする」「上達する」の9要素含まれることが分かった。(3)樹形図による分析では、実際にプレーしスクラムなどの専門的な動きを経験することが、ワクワクと結びつき、結果、楽しさに集約されることが示された。