著者
井上 敬資 増川 晋 中里 裕臣 中西 憲雄
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.691-694,a2, 2005

2003年には宮城県沖, 宮城県北部, 十勝沖地震が発生し, 2004年には紀伊半島南東沖, 根室半島南東沖, 釧路沖, 新潟県中越地震が発生した。さらに2005年には福岡県西方沖地震が発生し, マグニチュード6以上を記録する大規模地震が頻発している。このような大規模地震では, 被災が広範囲に広がり, 農地や農業用施設など多くの箇所で災害が発生する。大規模地震が発生した場合に被災する可能性のある範囲や施設を推定することは, 被災の有無の点検や復旧計画等に有効な情報となる。本報では大規模地震発生時に被災する可能性のある範囲や施設を推定するシステムについて紹介する。
著者
海野 寿康 中里 裕臣 井上 敬資 高木 圭介
出版者
公益社団法人 日本地すべり学会
雑誌
日本地すべり学会誌 (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 2008-09-25 (Released:2009-04-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2

近年, 豪雨による斜面災害が多発するようになっている。本研究では, 降雨から地すべり安全率を予測する手法の基礎として, 破砕帯地すべり地における豪雨と地下水位の相関関係の把握を目的に, 農地地すべり地区に設置されている複数のボーリング孔の孔内水位と地区降雨量の観測や地下水位の降雨応答解析を行った。その結果, 地下水位の降雨による変動に基づき実効雨量の半減期を決定することで, 該当地区におけるおおよその降雨~地下水位関係を得ることが可能となった。得られた知見から地下水位の変動挙動のタイプ分けを行うことができ, それらは降雨形態の違いにより生ずると考えられる。
著者
海野 寿康 中里 裕臣 井上 敬資 高木 圭介
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
日本地すべり学会誌 : 地すべり = Journal of the Japan Landslide Society : landslides (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 2008-09-25
被引用文献数
2 2

近年, 豪雨による斜面災害が多発するようになっている。本研究では, 降雨から地すべり安全率を予測する手法の基礎として, 破砕帯地すべり地における豪雨と地下水位の相関関係の把握を目的に, 農地地すべり地区に設置されている複数のボーリング孔の孔内水位と地区降雨量の観測や地下水位の降雨応答解析を行った。その結果, 地下水位の降雨による変動に基づき実効雨量の半減期を決定することで, 該当地区におけるおおよその降雨~地下水位関係を得ることが可能となった。得られた知見から地下水位の変動挙動のタイプ分けを行うことができ, それらは降雨形態の違いにより生ずると考えられる。