著者
高木 圭介 青池 寛 小山 真人
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.102, no.3, pp.252-263, 1993-06-25 (Released:2010-10-13)
参考文献数
42
被引用文献数
2 3

A synthesis of geological, geomorphological, and petrological data was made to reconstruct the tectonic evolution of the collision zone between the Honshu and Izu-Bonin Arcs during the middle to late Miocene time. The collision zone is composed of four allochthonous terranes, which are overlaid by syn-collisional trough-filling deposits. The four terranes, Izu, Tanzawa, Misaka, and Koma Terranes, were originated in the Izu-Bonin volcanic arc and have in turn collided with and accreted into the Honshu Arc at about 1, 5-3, 11, and 15 Ma, respectively. The geomorphology of the northern part of the Izu-Bonin Arc is characterized by two N-S trending ridges, Shichito-Iwojima and Nishi-Shichito Ridges, and Nishinoshima Trough between the two ridges. We interpret the Nishi-Shichito Ridge as a remnant volcanic arc of early Miocene age. The Nishi-Shichito Ridge was left by backarc rifting, which occurred between the Nishi-Shichito and Shichito-Iwojima Ridges during 15-10 Ma. The backarc rifting resulted in the increase of downdip angle of the Pacific plate slab and the eastward migration of the Izu-Bonin volcanic front. The rifting also generated along-arc compressional strain, which caused the intraarc deformation of the Shichito-Iwojima Ridge at about 10 Ma. This interpretation well explains the geologic history of each allochthonous terrane in the collision zone between the Honshu and Izu-Bonin Arcs as well as the present distribution of the allochthonous terranes.
著者
中原 正幸 永田 聰 高木 圭介 Anwar MAKMUR
出版者
Japan Society of Engineering Geology
雑誌
応用地質 (ISSN:02867737)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.349-359, 2004-02-10 (Released:2010-02-23)
参考文献数
18

インドネシア共和国は, 構造地質的には島弧海溝系で構成される変動帯の中にあり, 日本と同様に複雑な地質構造を有している. 応用 地質的特徴としては, 熱帯気候下での岩石の著しい風化浸食, それを覆う火山堆積物, 広く分布する石灰岩の存在である. これらの地質的特徴が示す地盤特性によって, 地盤災害, あるいは土地利用などが特徴づけられている. ここでは同国での水資源開発の調査経験から, ダム開発, 地下水開発に伴う応用地質的現状を示すとともに, 現場での技術的対応事例について示した.
著者
海野 寿康 中里 裕臣 井上 敬資 高木 圭介
出版者
公益社団法人 日本地すべり学会
雑誌
日本地すべり学会誌 (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 2008-09-25 (Released:2009-04-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2

近年, 豪雨による斜面災害が多発するようになっている。本研究では, 降雨から地すべり安全率を予測する手法の基礎として, 破砕帯地すべり地における豪雨と地下水位の相関関係の把握を目的に, 農地地すべり地区に設置されている複数のボーリング孔の孔内水位と地区降雨量の観測や地下水位の降雨応答解析を行った。その結果, 地下水位の降雨による変動に基づき実効雨量の半減期を決定することで, 該当地区におけるおおよその降雨~地下水位関係を得ることが可能となった。得られた知見から地下水位の変動挙動のタイプ分けを行うことができ, それらは降雨形態の違いにより生ずると考えられる。
著者
海野 寿康 中里 裕臣 井上 敬資 高木 圭介
出版者
The Japan Landslide Society
雑誌
日本地すべり学会誌 : 地すべり = Journal of the Japan Landslide Society : landslides (ISSN:13483986)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.219-226, 2008-09-25
被引用文献数
2 2

近年, 豪雨による斜面災害が多発するようになっている。本研究では, 降雨から地すべり安全率を予測する手法の基礎として, 破砕帯地すべり地における豪雨と地下水位の相関関係の把握を目的に, 農地地すべり地区に設置されている複数のボーリング孔の孔内水位と地区降雨量の観測や地下水位の降雨応答解析を行った。その結果, 地下水位の降雨による変動に基づき実効雨量の半減期を決定することで, 該当地区におけるおおよその降雨~地下水位関係を得ることが可能となった。得られた知見から地下水位の変動挙動のタイプ分けを行うことができ, それらは降雨形態の違いにより生ずると考えられる。