著者
井上 達紀
出版者
早稲田大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2006

インターネット上のB2Cショッピングサイト、そのトップページ(HTMLとして書かれた文字情報)を収集し、ショッピングサイトと定義づけられるキーワードを抽出した。抽出したキーワードは、おおまかに、検索・商品紹介・カート・量・ログイン・発注決済配送・カスタマサービスに関する説明・運営会社に関する説明・法的な説明・ユーザナビゲーション・コミュニティ、へと分類される。得られたキーワードは英語・フランス語・韓国語・ベトナム語・中国語(繁体字と簡体字)に翻訳した。また、その翻訳者から該当するキーワードがネイティブなショッピングサイトで使われているかどうかの意見を得た。多言語への切り替え機能に関しては、日本発の多言語に切り替えることのできるB2Cショッピングサイトは、ユニクロ・無印といった多国展開しているグローバル企業以外は、あっても日英のみであり、3ヵ国以上の切り替えはほとんどみあたらなかった。英・中・韓・仏・越のうち、日英の次に多い多言語B2Cサイトは日中であった。また、他国語のページは、日本語のサイトがそのまま翻訳されたものではなく、むしろ、各国向けにローカライズされたものがほとんどであった。本調査研究により、インターネット上のB2Cショップが提供しているショッピング機能を、自動巡回ソフトによる蓄積された文字情報をもとに数量化・統計情報化する礎を構築できたと考えている。