著者
京極 吾一 伊藤 裕之 須長 正治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.279, pp.11-13, 2010-11-06

描いた絵を裏返して見ると、そのまま表から見たときに比べて、明らかに歪んで見えることがある。これは絵を描く人々がしばしば直面する問題と考えられており、絵を描く機会のある学生に実際にアンケートをとったところ、ほぼ全員が「裏返して見ると歪んでいると感じることがある」と答えた。しかし、絵を描いた本人以外が見ても同様のことが起こるのか、必ず裏返しの絵の方が歪んで見えるのかなど、詳しいことは分かっていない。本研究では、身近な対象である「人の顔」の絵を用い、絵の反転と知覚される歪みの大きさとの関係を、他の要因も交えながら調べた。