- 著者
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今井 計
- 出版者
- 筑波技術短期大学研究委員会
- 雑誌
- 筑波技術短期大学テクノレポート (ISSN:13417142)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, pp.45-48, 1994-05-02
平成3年4月本学に着任し,学生の要請に応じてバレーボール指導している。まず,バレーボール経験の有無を聞き,経験者・未経験者のプレーぶりを見て指導を始めた。1年間指導して,健聴者のように声で連携プレーができないため,アウトボールに触ったり,お見合いをした。そこで聴覚障害を加味した実戦法として,指でサインを送る指導をした。2年目に新体連北区連盟,3年目に関東大学男子バレーボール連盟に加盟し(本学運動部で大学連盟に登録するのはバレーボール部が初めて),リーグ戦に出場した。その際,健聴者との違い(笛が聴こえない,審判の問題)をわかっていただいた。健聴者との試合では,私が声を出さずに手話で作戦を与えることがプラスになった。またトラブルを少なくするために,体育館にフラッシュランプの設置の普及という問題点もあった。聴覚障害学生を手話で指導する際に「指のサインプレー」「反復練習から体で覚える」「状況判断」が大切だということがわかった。