著者
竹尾 忠一 田代 正樹 今村 義成
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1984, no.60, pp.43-45, 1984-12-01 (Released:2009-07-31)
参考文献数
5
被引用文献数
1

半発酵茶の製造にさいして,その第1操作である萎凋に当たっては,茶葉を35~40℃程度に加温しつつ1時間萎凋したのち,5~6時間室温萎凋し,この間軽く茶葉を撹梓することが,半発酵茶の香味形成上重要である。また,加温萎凋の時間の長短は,茶の香味を変化させることとなり,この調節により香味を異にする茶が造られる。半発酵茶加工に適した茶品種として,べにふじ,ただにしき,いずみ,青心大方があげられ,いずれからも芳香性と品種特有の香りを持つ半発酵茶が造られた。