著者
山口 聖二 伊地知 孝仁 谷本 匡亮 中田 明夫 東野 輝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.477, pp.1-6, 2004-11-24

本稿では,主に車内通信などに利用されているシリアルバスプロトコルであるCAN(Control Area Network)プロトコルについて,実時間制約検証を効率よく行うことができるよう仕様を抽象化したモデルを提案する.提案モデルでは,メッセージ送信時のバス使用権の取得や通信におけるエラー発生時の処理,クロックサイクル消費の扱いなどの点で抽象化を行う.その結果,実際のシステムでバス上を流れる波形を考慮する必要がなくなるため,検証の高速化を実現できる.`また,静的解析と異なり,具体的なバス通信動作および通信エラー処理をシミュレート可能である.提案する抽象化モデルに基づいて,ユニット毎の動作記述,バスクロック単位での動作確認が可能なシミュレータを試作する.試作したシミュレータを文献[5]の例題に適用し,シミュレーション結果を比較することにより-,提案モデルの有効性を示す.