著者
藤田 裕久 濱田 雅彦 谷本 匡亮 中田 明夫 東野 輝夫
雑誌
情報処理学会研究報告システムLSI設計技術(SLDM)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.2(2007-SLDM-128), pp.79-84, 2007-01-18

ハードウェアには配線遅延があるためクロック周波数の向上に限界がある。そこで、実行時間削減を目的としてクロックサイクルを消費しない即時通信がしばしば用いられる。そのような通信を行うサイクル精度動作記述には、組み合わせ回路としての閉路が発生することに起因する値の発振や発散の可能性といった難しさがある。そこで、本論文では wire による即時通信を行うサイクル精度動作記述モジュール群に発振や発散の問題が生じるか否か等を、モデル検査によって検証する手法を提案する。実験では上述した問題の発生を含んだ簡単なテストケース群に対して提案手法を適用し、その有効性を確認した。
著者
山口 聖二 伊地知 孝仁 谷本 匡亮 中田 明夫 東野 輝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. VLD, VLSI設計技術 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.477, pp.1-6, 2004-11-24

本稿では,主に車内通信などに利用されているシリアルバスプロトコルであるCAN(Control Area Network)プロトコルについて,実時間制約検証を効率よく行うことができるよう仕様を抽象化したモデルを提案する.提案モデルでは,メッセージ送信時のバス使用権の取得や通信におけるエラー発生時の処理,クロックサイクル消費の扱いなどの点で抽象化を行う.その結果,実際のシステムでバス上を流れる波形を考慮する必要がなくなるため,検証の高速化を実現できる.`また,静的解析と異なり,具体的なバス通信動作および通信エラー処理をシミュレート可能である.提案する抽象化モデルに基づいて,ユニット毎の動作記述,バスクロック単位での動作確認が可能なシミュレータを試作する.試作したシミュレータを文献[5]の例題に適用し,シミュレーション結果を比較することにより-,提案モデルの有効性を示す.