著者
向 心力 伊藤 良介 日比野 治雄 小山 慎一
出版者
Japanese Society for the Science of Design
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
pp.234, 2014 (Released:2014-07-04)

部屋の中のカーテンや壁紙の色を変えると気分が一新す る。人々がはなやかな色の服装で参加するパーティはそれだ けでも楽しい気分になるし、黒一色の喪服は人々に悲しみを さそう。気が滅入ったときでも、派手な色の服に着替えると 気持ちが明るくなる。青空の下の緑の野原は人々の心をのび やかにする。このような色が与える感情は個人によってもほ とんど変わらないし、国際的にも共通している点が多い(大 山、1994)。多くの人に対してある程度共通した印象を与え ることができるからこそ、色の感情的な効果はさまざまなも のに利用されている。大学のロゴマークにおいても同じこと がいえる。 色の象徴に関する研究(大山ら、1963)(千々岩、1981)(伊 東、1998)や、コーポレートカラーの研究(A.F.T、2010)、 UI の取り組みに関する研究(トムソンコーポレーション、 2008)は多くあるが、大学のロゴマークの色に着目した研 究はあまり多くない。そこで、大学のロゴマークに用いられ ている色彩と、その色の象徴するイメージを調査し、日本の 大学のブランド活動の現状を知ることや日本と中国の大学の ロゴマークの比較が本研究の目的である。
著者
伊藤 良介 大川 嗣雄 安藤 徳彦
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.115-120, 1984-02-10

はじめに 脳血管障害や脊髄疾患等の痙性麻痺による筋緊張の亢進が全身的に著明な場合は,筋弛緩剤が適応となる.いわゆる末梢性筋弛緩剤には,神経筋接合部に作用して中枢からの刺激伝達を遮断するもの(Tubocurarine,Succinylcholineなど)と,骨格筋自体に作用するもの(Dantrolene Sodium)があるが,このうちリハビリテーションの分野で臨床的に使用されているのはDantrolene Sodiumである.ここでは,我々のこれまでの経験に基づいて,痙性麻痺に対する薬物療法の意義とDantroleneの実際の使用法について触れてみたい.