著者
平野 雄一 伊藤恵
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.119, pp.93-100, 2005-11-29

近年,ソフトウェア開発は開発対象の分野にかかわらず,シズテムの大規模化と複雑化により難しいものとなってきている.そのような現状を解決するための一手法として,現在のプログラムコード中心のソフトウェアの記述に代わり,直感的に記述・理解のたやすい状態遷移図からプログラムコードを生成することを試みた.ここでは状態遷移図としてUML2.0で定義されているステートマシン図を用い,ステートマシン図の状態(State)と遷移(transition)にネイティブな実行コードを埋め込んでいくことで,ステートマシン図記述からネイティブなプログラムコードの生成を行っている.これによりシステムの問題領域を状態遷移図で表現される「制御」と,図上に埋め込まれる実行コードで表現される「動作」に分割することにより,ソフトウェア開発の効率化を試みている.評価のため,ステートマシン図からプログラムコードの生成を行うグループと,手動でプログラムコードを記述するグループに分け,比較実験を行い,今後の課題を検討する.We propose an automated program generation from UML 2.0 statemachines while more efficient of the software developing. It generates executable native program codes from the Statemachines which native codes is embedded in its states and transitions. It divides the problem area of the development software into the "control" on the statemachine and the "operation" on the native codes and efficient of the developmeat.