- 著者
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佐々 牧雄
- 出版者
- Japanese Society for the Science of Design
- 雑誌
- デザイン学研究 (ISSN:09108173)
- 巻号頁・発行日
- vol.59, no.2, pp.9-18, 2012-07-31
本研究は,筆者らの先行研究である「サービス申込フォームにおけるデザイン・ガイドラインの構築」と「予測手法によるデザイン評価の研究」を応用,発展させたものであり,ユーザビリティ評価法における課題である「実施コスト」「実施期間」「評価者スキルの定量的把握」「ユーザビリティ問題の解決の優先度把握」などの解決を目指したものである。実験では,「群衆の叡智」で既に得られている知見を応用し,情報デザイナーやユーザビリティ・コンサルタントからなるエキスパート集団に,一般的なユーザーを対象に行ったユーザビリティ評価法のパフォーマンス測定の結果を予測してもらった。実験の結果良好な結果が得られたので,エキスパート集団の予測結果を用いることで,大規模なパフォーマンス測定をしなくとも,ほぼ同等な結果が得られることがわかった。それとともに,ユーザビリティ評価者を「どれだけユーザーの行動を予測できるか」という視点により,そのスキルを定量的に測ることができた。