著者
小板橋 恵美子 小川 純子 佐佐木 智絵 藤野 達也 本多 敏明 坂下 貴子 雀部 沙絵 齊藤 理砂子 田中 秀子 岡澤 順 Emiko Koitabashi Junko Ogawa Tomoe Sasaki Tatsuya Fujino Toshiaki Honda Takako Sakashita Sae Sasabe Risako Saito Hideko Tanaka Jun Okazawa
雑誌
淑徳大学看護栄養学部紀要 = Journal of the School of Nursing and Nutrition Shukutoku University (ISSN:21876789)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.53-59, 2020-03-16

【目的・方法】総合福祉学部、コミュニティ政策学部、看護栄養学部の三学部で専門職連携教育のプログラムを構築するための基礎的資料を得ることを目的に、社会福祉学科卒業生2名、コミュニティ政策学科卒業生1名、看護学科卒業生1名の協力を得て、2018年8月に多職種連携教育の経験およびニーズに関するグループインタビュー調査を実施した。【結果】インタビューデータはテキスト化、セグメント(切片)化したうえで、意味内容からコード化・カテゴリ化した。その結果、本調査対象の卒業生は、福祉を基盤とした大学の文化を背景にして、福祉の実践者としての周囲からの期待と、福祉マインドを体現する先輩や実務経験のある教員の存在を、専門職としての多職種連携を推進する力としており、またそれぞれの実践に他学部学生との交流経験が生かされていた。【結論】本学における多職種連携教育プログラムでは、学生間の交流を促進するような、初年次での学部を超えたキャンパス共通の科目をもうけること、他学部他学科の学生による合同演習を含む多職種連携に関する科目をカリキュラムに組み込むことの必要性が示された。
著者
佐佐木 智絵
出版者
近大姫路大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

慢性心不全患者が活動と休息のバランスを自らアセスメントするために必要なアセスメント項目を抽出する事を目的に、8名の慢性心不全患者を対象に質的探索的研究を行った。その結果、活動の仕方に関する4つの意味と11のアセスメント項目が抽出された。本研究からは、休息は活動の一つの仕方であり、活動と休息のバランスとは患者が活動の仕方を選択した結果得られるものであること、患者は活動の意味を達成するために活動をマネジメントしていると考えられるため、患者が持っている活動の意味に沿った指導の必要性が示唆された。しかし限られた対象者数からの結果であり、アセスメントツール作成のためにはさらに例数増やした検討が必要である。