著者
野村 美沙登 小野 裕輝 佐藤 亜樹 長南 幸安
出版者
弘前大学教育学部
雑誌
弘前大学教育学部紀要 (ISSN:04391713)
巻号頁・発行日
no.101, pp.65-68, 2009-03-30

ポルフィリン類には、ヘモグロビンやクロロフィル、シアノコバラミン(ビタミンB12)などがある。これらの物質は、生命活動に必要不可欠な物質であることから、生徒が興味を持つ物質であることが考えられる。また、近年急速に発達する科学技術に、少しでも興味が持てる高校生を育成したいと考え研究を進めてきた。本研究では、高等学校でも容易に合成できるような合成方法の確立を目指し、実践授業を行うことを目的としている。ここでは、実験時間の短縮、より容易な実験器具が選定できた。
著者
石川 康暢 西尾 妙織 千葉 尚市 佐藤 亜樹子 耒海 美穂 池之上 辰義 中垣 祐 中沢 大悟 伊藤 政典 柴崎 跡也 森田 研 野々村 克也 小池 隆夫
出版者
一般社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析医学会雑誌 (ISSN:13403451)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.173-179, 2011-02-28 (Released:2011-03-31)
参考文献数
16

症例は35歳,男性.1998年にGoodpasture症候群にて血液透析を導入されたが,ブラッドアクセストラブルのため2000年より腹膜透析に変更された.2003年12月より高P血症が原因でCa・P積が90(mg/dL)2を超え,右肩に手拳大,左臀部に小児頭大の異所性石灰化を認めるようになった.2004年10月より血液透析へ移行されたが異所性石灰化は改善しなかった.2005年2月24日に母をドナーとした生体腎移植を希望し,当院を初診.石灰化部はGaシンチで集積を認め,排膿よりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が検出されたことから感染を伴う石灰化と診断され,腎移植は見送られた.以後血液透析の継続,抗生剤治療を行ったが,異所性石灰化は増悪し続けたため,週22時間の長時間透析が施行された.長時間透析開始後,Ca・P積は是正され,異所性石灰化は改善し,2009年1月14日に腎移植が施行された.高度に進展した異所性石灰化は治療困難であるが,その治療として長時間透析は有用であることが示唆された.巨大な異所性石灰化が長時間透析により改善し腎移植を施行できた報告はこれまでになく,貴重な1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
著者
佐藤 亜樹
出版者
東洋大学社会福祉学会事務局
雑誌
東洋大学社会福祉研究 = Studies on social welfare, Toyo University (ISSN:21899029)
巻号頁・発行日
no.12, pp.20-31, 2019-07

本シンポジウムでは、ソーシャルワーク分野ではあまり語られてこなかった「人と動物の関係」に焦点を当て、(a)ペットの飼い主は、ソーシャルワークの援助対象となり得るのか、(b)ペット・ロスによる悲嘆を経験している飼い主への専門的援助の実際について、また、(c)ソーシャルワーカーが持つ男らしさ・女らしさに関する価値意識が、ペット・ロスによる悲嘆を経験している(特に男性)飼い主の行動や感情表出にどのような影響を及ぼすのかについて言及した。 ペットを重要な他者と見なし、そこから情緒的サポートを得ている飼い主にとって、そのペットとの関係を無視した専門的介入は、時としてクライエントの生態系内の重要な社会関係を破壊し、最善のサービスを査定し、提供することを妨げるかもしれない。そのことに留意し、援助を行うことがソーシャルワーク援助職には求められる。また、ソーシャルワーク援助職は、自身の男らしさ・女らしさに関する価値意識を自覚し、男性のペット飼育者にも、女性のペット飼育者に対するのと同様に、もしくはそれ以上に、悲嘆を表出する機会を提供することが求められる。