著者
佐藤 喜世恵
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.137-143, 2001-11-15

現在、死をめぐる問題はどんどんエスカレートしている。死の自己決定権を可能にしている国もある。余命わずかで自分自身が生きる価値がないと認めたら死を選ぶ。この判断は自殺が死因の第2位を占める日本の高校生にどう影響するのか。死の自己決定権についての是非について、不治の病でも最期まで生き抜くHIV感染者の生き様と絡めながら問い掛けてみた。
著者
佐藤 喜世恵
出版者
名古屋大学
雑誌
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要 (ISSN:03874761)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.97-99, 2004-11-30

喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育は、小学校から実施され、高校生にもなると3度同じ授業内容をうける生徒もいる。飲んではいけない、使ってはいけないということは、十分承知している。しかし、健康な行動が継続できない人が出てきてしまう。ストレス対処の方法が上手くできない精神的に不安定な高校生の時期に、携帯電話やメールに依存してしまう生徒も増加している。一つの依存が次の依存を導いてしまう。そんな危険性を生徒自身が自覚して、心の健康を維持するための努力を惜しまないでほしい。そんな願いから「依存」ということにこだわり、授業を実践した。