著者
元 晶ウク
出版者
愛知大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、日中韓プロサッカー観戦者の消費動機測定のための尺度開発と妥当性の検証と3国のプロサッカー観戦者の観戦動機比較を目的としている。平成23年度には、中国プロサッカー観戦者の観戦動機測定のための尺度項目を開発した。また、韓国と日本の観戦者については、すでに開発された調査項目を用いて調査を実施した。平成24年度には、Kリーグ観戦者調査を実施した。対象になったのは、ソウル、大邱、プサン、インションのプロサッカー観戦者であり、各クラブのマーケティング担当者についてインタビュー調査も実施した。平成25年度には、JリーグとCリーグ観戦者調査と各クラブ担当者のインタービュー調査などを実施した。
著者
元 晶ウク
出版者
静岡産業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、日韓プロサッカー観戦者の観戦動機が同時に測定できる尺度項目を開発することと、それを用いて両国サッカー観戦者の観戦動機比較を行ない、その相違と類似点を明らかにすることを目的とした。調査の結果、開発された尺度は、日本と韓国のサッカー観戦者の動機を同時に測定できる妥当性と信頼性の高い測定項目であることが明らかになった。また、両国観戦者の観戦動機平均値の差を多変量分散分析によって検証した結果、Kリーグ観戦者はドラマ、家族、選手動機の平均得点、Jリーグ観戦者は達成、娯楽、技術動機の平均得点が有意に高いことが明らかとなった。Kリーグ観戦者はスポーツ自体より、レジャーやレクリエーションの手段としてサッカー観戦を行うことに対し、Jリーグ観戦者はスポーツ自体の魅力を求めて観戦を行う特徴が確認された。また、両国のサッカー観戦者の主な観戦動機は達成、娯楽、ドラマ、逃避であることが明らかになった。さらに、選手個人の魅力に関する動機はサッカーのような団体種目においてはそれほど重要な動機として作用しないことも確認された。