著者
三池 忠 田原 良博 山口 由美 原田 拓 安倍 弘生 楠元 寿典 沼田 政嗣 蓮池 悟 山本 章二朗 児玉 眞由美 永田 賢治 林 克裕 下田 和哉
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.105, no.9, pp.1362-1366, 2008 (Released:2008-09-05)
参考文献数
11
被引用文献数
1

症例は66歳男性.潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis; UC)を合併したC型慢性肝炎(chronic hepatitis(C); CH(C))に対して,インターフェロン(interferon; IFN)βの投与を行った.投与前の内視鏡的重症度は中等度であったが,投与開始後8週間で内視鏡的重症度は軽度となった.しかしIFN投与終了後は再び内視鏡的重症度は中等度となり,増悪を認めたため,IFN投与にて潰瘍性大腸炎が改善したと考えられた.